2020
25
Sep

マイ本棚高橋留美子

「めぞん一刻」ギャグとシリアスが融合した大人のラブストーリー(背景未完成版)

学生の頃、京都五山の送り火の一つ「妙法」のすぐ麓で下宿してました。旧家の離れに四畳半・風呂なし・共同トイレの部屋が4つ、住んでいるのは皆貧乏学生で、初中後誰かの部屋に入り浸り、時に集合し夜更かししました。

めぞん一刻が連載開始されたのは、丁度その頃の昭和50年代半ばで、おんぼろアパート「一刻館」に来た若くして夫を亡くした管理人と住人の浪人生を中心としたラブコメディです。漫画は現実の下宿生活とは少し(かなり?)設定が違いますが(特に下宿には美貌の若い管理人はいなくて母屋の中年お母さんだった)、バブル前の就職難だった昭和という同じ時間が流れていました。

一刻館の1号室は宴会好きの一ノ瀬さん、4号室は壁から出てくる四谷さん、5号室は主人公で浪人生の五代裕作、6号室はスナック店員の六本木朱美、美貌の管理人は音無響子、飼い犬の惣一郎、(苗字に部屋番号が入っていて覚えやすい♫、ちなみに音無の無は0ととるそうです)。こちらのフィギュアでは住人ではないですが女子高生の八神いぶきも登場しています。個性豊かな登場人物は、まさに「るーみっくわーるど」の世界。

ラブコメディに分類され、ギャグシーンはもちろん沢山ありますが、切ないシーンでの名言の数々が心に響く、ギャグとシリアスが融合した大人のラブストーリーだと思います。最終巻「桜の下で」は、涙なくして読めません。まだ読んでない方はぜひ一度読んでみてください。

*背景は自力で描くことにしました。そのうち完成すると思います。

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