2021
15
May

科学

「はじめ人間ギャートルズ」毛を捨てたサル

2004年にタカラから発売された「ギャートルズ 原始的コレクション ~あの叫び声編~」の、ゴンと父ちゃんとドテチン(ゴリラ)、ヒネモグラ、マンモー(マンモス)です。

以前、「ハダカデバネズミ」がハダカになったのは、温度が一定の地中生活で体毛が退化したためという説を紹介しましたが、実はその時、では人間は地中生活でもないのになんで体毛が無くなったの?猿は体毛あるのに?と疑問に思ってました。そしたら、上手い具合にNHKの「ヒューマニエンス」という人類の進化を取り上げる番組で「”体毛” 毛を捨てたサル」というネタを放送してくれました。(他のネタも結構面白い)

ハダカデバネズミ

サルなどの霊長類は200種類以上あるそうですが、全身毛で覆われていないのはヒトだけ。ヒトも胎児の頃は一度全身体毛に覆われますが、生まれるまでに無くなるようです。これは胎児の約10ヶ月の間に人類の何十億年もの進化の歴史を順番に再現するからという話です。やっぱり細胞の分化は進化の過程を一つ一つ順番にトレースしないと一足飛びには出来ないということなのか、これはこれで実に興味深い話ですが。

赤ちゃん 実はサイボーグ001 イワン・ウイスキー

ヒトが毛を捨てた理由は、ヒトが森林生活をやめてアフリカの草原に進出したことに始まります。生きるためには、暑い草原で長い距離を走って狩をする必要があり、その際の体温上昇を抑えるために”汗”の機能が発達し、汗が蒸発しにくい体毛を捨ててしまったそうです。毛を捨てることで、体温が上昇する動物より狩で有利に立つことができ、肉食による栄養を得て大きな脳に進化していく転換点となりました。

頭髪が残ったのは、多分熱に弱い脳を直射日光の熱から守るため。これを検証するのに、頭髪がない人(スキンヘッド)に、そのまま熱を照射した場合とカツラをつけた場合の頭部温度を比較してました(実験台のスキンヘッドの方少し気の毒)。結構頭髪のあるなしで温度差があったので、頭髪がない人の夏は熱かろうとこちらも少し気の毒…。
丹下段平 友蔵おじいちゃん

(左 丹下段平 右 友蔵おじいちゃん ま、まぶしい)

故事ことわざで、「猿は人間に毛が三本足らぬ」というのがあります。これは、「どんなに利口そうに見えてもしょせん猿は猿、その知恵など人間には到底及ばんぞ〜」という猿を見下し揶揄する言葉です。体毛を捨て去ったヒトより明らかに猿の方が毛が多いのに何故こういう表現になったのか?、不可解です…。

ドテチンの頭には、どう見ても毛が3本あるような気が。

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