2025
24
Aug

王立科学博物館

王立科学博物館 第一展示場「月とその彼方」(その1)

タカラトミーと海洋堂がコラボした食玩(宇宙ガム?付き)の「王立科学博物館 第一展示場『月とその彼方』」全9種です。

恐ろしく丁寧なミニブックが付属(というかこっちがメイン?)。
A4両面に記事がてんこ盛り。これが9種類あるので読破するには相当な覚悟と根性がいります。(三つ折りでポケットティッシュの大きさに畳まれています)

01 スプートニク・ショック(地球儀&スプートニク衛星)
東西冷戦時代の1957年にソ連は世界初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。出し抜かれたアメリカは大きなショックを受けます。アメリカは市民の不安とプライドを背景に、NASA設立(1958年) や アポロ計画 へと急速に進むことになります。

02 月世界(月球儀&レンジャー7号)
レンジャー計画の目的は、月に衝突する直前に月面を詳細に撮影すること。しかし、1961年から4年間に6回打ち上げられたレンジャー探査機は6回とも失敗。そして、64年に打ち上げられた7号でついに月の画像の地球への送信に成功します。

03 この10年以内に(ジェミニ宇宙船&アジェナ標的衛星)
アポロ計画の前段階に行われた重要な技術実証ミッション。ジェミニ宇宙船とターゲット衛星によるランデブー飛行を再現。
「この10年以内に」というタイトルは、1961年、ケネディ大統領の有名な演説「我々はこの10年以内に人を月に送り、無事に地球へ帰還させる」に由来しています。

アジェナ標的衛星に近づくジェミニ8号。

04 赤いロボット(無人月探査機・ルノホート1号)
ソ連が1970年に月に送り込んだ、リモート操作式の無人月面探査車。8輪駆動で、上部に円形のふたのような太陽電池パネルがあり、昼は開いて充電、夜は閉じて放射線や寒さから保護します。孤独な赤い(ソ連の)ロボット…

06 人類、月に立つ(月面に立つ宇宙飛行士)
1969年アポロ11号によって、人類が初めて月に降り立ちます。月着陸船イーグルの脚とはしごを再現。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」

造型企画制作は海洋堂、総監督は岡田斗司夫氏。岡田氏は「解説書が本体でフィギュアはおまけ」と言ってますが、マニアが作るとフィギュアも解説書も秀逸です。その2に続きます…
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