「攻殻機動隊」の草薙素子と”フチコマ”です。「攻殻機動隊」は、90年代初めの士郎正宗によるSF漫画で、これを原作に多くの劇場版アニメや派生作品が制作され、世界中に数多の熱狂的なファンがいます。ざっくり言うと、近未来の日本を舞台に主人公草薙素子が率いる「公安9課」の活躍を描いた、サイバーパンクアニメです。シリーズ全部は観ていませんが、全体的に硬質で社会問題も取り上げるシリアスな印象で、設定・世界観が独特なので、見る前に若干の予備知識があると理解しやすいと思います。
近未来の日本(作品により年代の設定が異なる)では、脳の神経に素子（デバイス）を直接接続する技術「電脳化」が発展、また義手・義足や人工臓器がロボット技術と融合し、やがて脳や中枢神経を除く全ての器官を機械化する技術「義体化」が実現されます。これにより、多くの人間が電脳化で直接インターネットに接続できるようになり、普通の人間、電脳化した人間、電脳化＋義体化した人間(草薙素子もその一人)が混在する社会が到来します。
いかん、書き過ぎました。なにせ世界中に数多の熱狂的なファンがいるので、迂闊なことは言えません。ここまでの記述でも、内容の正確性など突っ込まれる恐れが十分あり、身の危険を感じますので、詳しいことは専門家にお聞きください。
現実世界では、あのイーロンマスク(電気自動車テスラや宇宙企業スペースXの社長)が、脳から直接信号を取り出す技術の開発を進めています。義手・義足でも既に神経と接続して動かすことに成功し触覚まであります。ソフトバンクの孫さんの会社のロボットはバック宙をしてみせ、ヤフードームの観客席でプロ野球ソフトバンクの一糸乱れぬ応援を披露します。人間はSFで描かれる技術の多くを努力し現実化していきます。攻殻機動隊の描く近未来もすぐそこです。
※フィギュアの紹介文で多脚戦車を”フチコマ”としているのは、箱書に従ったものです。(個人的には別種類のメジャーな”タチコマ”だと思いますが(どっちでもいいか)…逃げを打っときます。)
