2020
17
Sep

科学

「はやぶさ」最後の1枚と大気圏再突入

2015年にエフトイズから発売された食玩(例によってガム1粒…)の「はやぶさ」です。当時500円位でしたが、精密なディテールで再現されています。

「はやぶさ」(初号機)の小惑星探査は、後に映画にもなりましたが苦難の連続でした。燃料漏れや全エンジンの停止、行方不明などさまざまなトラブルに見舞われ、何度も帰還が危ぶまれましたが、何とか危機を脱し当初の予定より約3年遅れの2010年6月にオーストラリアの砂漠にカプセルが着陸しました。ニュースでも大きく取り上げられたので、はやぶさの帰還と大気圏再突入の映像を見た方も多いと思います。

はやぶさは長い長い航海の末、7年振りに地球に帰ってきます。サンプルが入ったカプセルを地球に放出後、自らも大気圏に再突入することになるのですが、その直前に撮った最後の1枚がこの画像です。カプセル放出の反動で、もはや姿勢が制御できず回転する中、やっと帰り着いた地球を奇跡的にその目(カメラ)が捉えました。

放出されたカプセルは、耐熱シールドに守られて大気圏に突入します。はやぶさもまるでカプセルを守るかのように、そのすぐ後を追って大気圏に突入しますが、はやぶさには耐熱シールドはありません。光り輝くカプセルと併走しながら徐々に高熱に耐えられなくなり、次第に燃え尽きていくはやぶさ(上の画像の右端に小さく光るのがカプセル )。まるでカプセルの帰還を見届けて、その役目を終えるように静かに消えていきます…(涙)

後継機「はやぶさ2」は、今年の12月に小惑星のサンプルとともに地球に帰ってきます。はやぶさ2は大気圏再突入は行わず、カプセル放出後再び別の小惑星に向かい、到着は2031年の予定だとか。宇宙への挑戦は続く。

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