2020
20
Sep

世相

「大阪 新世界」づぼらや前 朝の生中継

リポーター「朝のワイドショーです。あの…朝からここで何をされているのですか?」
サボリーマンA「朝まで呑んでもた。今日は会社行かれへん。しゃあない、風邪引いたことにしといたろ。」
リポーター「あの…これ生中継ですが…」
サボリーマンA「! ホンマでっか」

大阪ミナミの通天閣のお膝元に広がる、昭和の雰囲気が漂うディープな下町、「新世界」です。早朝からお酒を飲んで酔っ払っている人が結構います。

ド派手、コテコテの看板は、映画ブレードランナーの退廃した未来都市を思い起こさせますが、マクドの看板でさえ独自の雅なデザインに変えさせる京都人には理解できしまへん(こういう発言をするから京都人は嫌われる)。
新世界を代表する立体どでか看板が、づぼらやの提灯フグ(左手カメラマンの後ろにぶら下がっているやつ)で、立体看板のメッカ道頓堀の「動くカニ」「くいだおれ人形」とともにナニワの看板御三家と呼ばれています(たぶん)。

立体看板を見て、大阪人は本当派手好きだなと単純に思っていましたが、少し前のNHKブラタモリで立体看板の由来を放送してました。それによると、江戸時代のはじめ、道頓堀が開削され南岸に芝居小屋が集まります。その芝居小屋の玄関の少し高いところに、その日の芝居の名シーンをかたどった人形を飾り、またその左右には芝居の絵も掲げたそうです。これら人形看板、絵看板がはじまりで今の立体看板に継承されたとのことです(ホンマでっか)。

ナニワの看板御三家の一つ、づぼらやの提灯フグですが、新型コロナの影響もあり経営が悪化し、新世界本店、道頓堀店ともつい先日(2020年9月15日)、100年の歴史に幕を降ろし閉店しました。提灯フグも取り外されて、今は画像の景色はもう見れません。
閉店に当たり、づぼらやに垂れ幕が掲げられました。
「皆様お元気で ほな!さいなら」

*フィギュアは、「撮影中」リポーター/音声マン/メインカメラマン/サブカメラマン/ADの全5種。サボリーマンAは友情出演でセットには含まれません。

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