2021
6
Mar

動物

へんないきもの(つづき) 最強生物クマムシ

今回は、「へんないきもの」シリーズの続編で、「クマムシ」のフィギュアです。
2019年4月、イスラエルの団体が地球のバックアップを取る(現代版ノアの方舟)という理解不能な目的で、地球の様々なデータを積んだ月面無人探査機を打ち上げました。しかし探査機は着陸寸前に制御不能になり月面に激突して木っ端微塵になってしまいます。その時地球のデータの一つとして積み込まれていたのが数千のクマムシだったため、地球の生命体で月を汚染したのではないかと騒がれました。

何でクマムシが月に行くのか?
クマムシはご覧のとおりの四対の足を持ついかつい姿で、コケの中などそこら辺にいるそうですが、大きさは1ミリに満たないとのことで見つけるのは難しそうです。クマムシという名前は、その四対の足でのそのそ歩く姿が「クマさん」のようだから。顕微鏡のシャーレの上では滑って歩けないのでひっくり返って足をバタつかせてました(少しカワイイ)。

クマムシが宇宙に連れて行かれた理由は、どんなに過酷な環境でも生き延びることができる術を持っているからです。クマムシは身体を覆うだけの水がないと生きていけない(水を通して酸素を取り込む)ので、生活している環境が乾燥すると、身体の水分をほぼ完全に抜いて丸くなり、全ての生命活動を停止する休眠状態(乾眠)となってひたすら環境が戻るまで耐えます。そして再び水のある環境になると蘇生するのですが、この休眠状態になった時に最強の無敵状態になります。この無敵状態では、絶対零度(マイナス273度)に近い超低温から150度以上の高温、真空から7万5千気圧もの高圧、さらに人間の致死量の1000倍もの放射線にも耐え抜き、再び水をかけたら動き出します。(かなり前にクマムシを宇宙空間に10日間さらす実験が行われて、地球に帰還した後に無事蘇生していた。)
つまり、クマムシはその生存能力の高さを買われて過酷な環境である月面に連れて行かれたという訳です。(というか、そもそも勝手に生物を月に持ち込んでいいのか?)
 もし、いつか月面が何らかの原因で水がある環境になったら、今は月面で休眠している数千のクマムシが蘇り、そのうち数が増えていきやがて月世界の支配者になるのか…。心配で眠ってなんかいられません…
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