過去と未来、輪廻転生を壮大なスケールで描く、手塚治虫の傑作「火の鳥」のガチャガチャ全7種です。発売元は奇譚クラブ、企画・原型制作はリンデンで、火の鳥も入っていないこんなマイナーキャラで売れるの?(買ったけど)と心配になるような異色のラインナップです。(リンデンさんの火の鳥愛が溢れてます)
伊吹丸(太陽編より)
霊界の鬼族の長の伊吹丸。ミニブックにもある通り作中でも数コマしか登場しないマニアックなラインナップです。右腕を切られ首を半分切られても霊力により死にません。体に矢が7本刺さっていますが、1本づつ別パーツを穴に挿し込むというこだわりの作りです。
チロル(エジプト編より)天界にいた火の鳥が地上に憧れて下界へ降り卵を産みます。卵が洪水で流されそうになるのを王子と奴隷の娘が救い、卵は無事孵りチロルと名付けられます。卵を救った2人は火の鳥の生き血を貰い永遠の命を得ることに…
ハレルヤ(未来編より)西暦3404年、地球では地上は汚染され住めなくなり、人類は地下に5つの巨大地下都市を建設し無気力に暮らしています。地下都市の一つメガロポリスヤマトでは全ての意思決定を巨大電子頭脳「ハレルヤ」に委ねていますが、ある事件で別の地下都市の巨大電子頭脳と意見が対立し遂に全面核戦争になります。地球の生命は、火の鳥から永遠の命を授けられたたった一人の人間を残して絶滅、そして再び人間が現れるまで30億年もの間見守ることに…
ノルヴァと防寒服(望郷編より)凍りつく星に生きる雌雄同体のノルヴァと寒さに耐えるための防寒服?。全く記憶にないので、昔買った「火の鳥 」角川文庫版を久し振りに読んでみましたが、結局ノルヴァは登場しませんでした。どうも版によって手塚治虫氏自身が内容を大幅に入れ替え、角川版ではノルヴァはオールカットになったみたいです。
我王と鬼瓦&切り株<シークレット>(鳳凰編より)
生まれた日に崖から転落し右目と左腕を失くし盗賊となっていた我王。ある時命を救われた高僧と諸国を巡るうちに病や死に苦しむ人々の姿に出会います。そんな社会への怒りに任せて道端の切り株に彫った作品で才能を開花、仏師の道を歩みます。そして、奈良大仏殿の鬼瓦をめぐり、かつて我王が利き腕を傷付けた仏師茜丸と鬼瓦の製作を競うことに…(オリラジ中田がYouTube大学で鳳凰編を人生最高のマンガと熱弁していた)
ロビタ(未来編と復活編より)人間のレオナの記憶を電子頭脳に移し、ロボットの恋人チヒロと合体して誕生したロビタ。人間くさいところが人気で大量に作られますが、ある事件で1台のロピタが冤罪で処分されると、世界中のロピタが一斉に溶鉱炉に飛び込み集団自殺してしまいます。
この火の鳥フィギュアコレクションに登場するラインナップ、かなり記憶が曖昧だったので、ところどころ昔買った角川の文庫版を読み返しました。しかし時の流れとは恐ろしいもの、若い頃は平気で読んでた文庫版の文字が小さすぎてもうハズキルーペなしでは見えない…「本当に世の中の文字は小さくて読めない!」(by渡辺謙)
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