2020
27
Oct

動物

珍獣動物園 驚異の生き物「ハダカデバネズミ」は期待の星

海洋堂の「珍獣動物園」のハシビロコウ、アルパカ、カピバラ、ハダカデバネズミです。

この中で一番の注目は、何と言ってもハダカデバネズミ。”ハダカ(裸)”で”デバ(出歯)“のネズミ、見たまんまのかなり気の毒な名前ですが、今、研究者の間でその生態が注目の的となっている「驚異のネズミ」です。(と、Eテレ「サイエンスZERO」のこじるりが言っていた。以下、大体その時のお話です。)

ハダカデバネズミ(長いので以下「ハダカデバ」)は、アフリカのサバンナの地下にトンネルを作って群れで生活していますが、この地中で生活することでハダカデバになりました。トンネルの中は温度が一定なので、体温調節のための体毛は必要なくなり退化しハダカに、住処となるトンネルを歯で掘る時に土が口に入らないよう歯が外に出てきてデバになったと考えられています。

驚異の生態その1
ハダカデバは、ハチやアリと同じように、子を産むことができる絶対権力者の「女王ネズミ」、女王ネズミの繁殖相手に選ばれた幸運な少数の「王様ネズミ」、そして繁殖しないで餌の調達や子の世話、掃除などに勤しむ大多数の可哀想な「働きネズミ」と「兵隊ネズミ」(一応兵隊という区分になってますが、殆ど戦わず敵に食べられることで巣の穴を塞ぐ時間稼ぎをするのが役目だそうでいと哀れ)という高度に役割分担された「真社会性」と呼ばれる階級社会を営む、ほぼ唯一(多分)の哺乳類です。

驚異の生態その2
研究者が最も関心を持っているのが、その飛び抜けた長寿命の謎です。
一般的なネズミの寿命が数年であるのに対して、ハダカデバの寿命は約30年にもなると言われており、通常体の小さい動物の寿命は短いという常識から逸脱した存在です。ハダカデバは年をとっても老化の兆候が見られず、普通年齢を重ねると発症するがんにもならないことから、老化の仕組みやがんになりにくい理由の解明につながるのではと期待されています。

かつてハダカデバが全く無名の頃、同じ職場の女性が何故かハダカデバを熱烈に愛し、スマホの待受画面にし、毎月当時飼われていた動物園に通いつめ、動物園人気投票にせっせと投票していました。その頃は一途に愛する意味が理解不能でしたが、貴女は偉かった…。
(今回もフィギュアの話は最初の2行だけだった…)