北陸製菓の「三国志フィギュアコレクション第壱集」、定価300円の全5種、ゼリー1個が(に?)付いてくる食玩です。
NHK人形劇の三国志の人形を海洋堂の手によりミニチュアフィギュア化したもので、細部まで作り込まれた素晴らしい仕上がりです。(この値段で彩色に力入れ過ぎでは)
三国志は、中国の三国時代(西暦200年頃)を描いた人気の古典歴史小説ですが、日本でこれを初めて知るきっかけといえば、吉川英治の小説、横山光輝のマンガ、NHKの人形劇あたりでしょうか(あと最近ならコーエーのゲーム、あるいは映画レッドクリフ)。
私のきっかけは若い頃に読んだ吉川英治の講談社文庫「三国志」全8巻。なかなか軍師の諸葛亮孔明が登場しないのですが、登場後は怒涛の展開で一気読み間違いなしの面白さです。三国志のハイライトの一つが「赤壁の戦い」(そう映画では「レッドクリフ」)。劉備と孫権の連合軍が曹操の大軍を水上戦に誘い込み船団に火をつけて勝利し、その後三国時代(魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備)を迎える転機となります。
この赤壁の戦いの時、孫権の武将が曹操軍に潜入するため用いたのが「苦肉の策」。曹操の目を欺くため、武将はわざと上官と言い争い鞭打ちを受けるところを曹操の間者に見せて、曹操への投降を信用させて潜入し船に火を放ちます。「苦肉の策」は苦し紛れの窮余の一策のように使いますが、「敵を欺く手段としてわが身を苦痛に陥し入れてまでするはかりごと」というのが本来の意味のようです(確かに苦肉ですからね)。
「彼女の気を引くために、わざと彼女の前で階段を踏み外し転落しよう。骨折、下手すると死ぬかもしれないが苦肉の策だ。」こんな使い方?…